給湯器交換 進め方とチェックポイント

2018/05/10

給湯器の故障はある日突然にやってきます。
「リモコンにエラー表示が出ている」「お湯が出なくなってしまった」
そこで、修理か交換か、とても悩まれると思います。
ここでは、業者に問い合わせをする前に、スムーズに依頼を進めるためのチェックポイントをまとめてみました。
出来るだけ早くお湯を出したい!そのためにも、ぜひご一読ください。

交換依頼の前に確認すべきチェックポイント

今お使いの機器の型番・品番をチェック!

まずは今お使いの給湯器の型番・品番をチェックしましょう。
型番・品番は給湯器の全面(カバー部分)または側面に記載されています。

給湯器の型番・品番は給湯器の本体に記載されています。

(参考記事:給湯器の号数の調べ方

注意点は給湯器の「“室内リモコン”(台所リモコン・浴室リモコン)と給湯器の型番・品番は違う」ということです。
リモコンに記載されている型番はあくまでもリモコンの型番です。リモコンは1機種で複数の給湯器に対応しているため、リモコンの型番からは給湯器の型番はわかりません。
給湯器の型番・品番は給湯器本体を確認することが確実です。

給湯器の取り扱い説明書をチェック!

給湯器の取扱説明書、持っていますか?
「そんな何年も前に取り付けた給湯器の説明書なんて、どこにいったかわからないよ!」
そうおっしゃると思いました。
給湯器の取扱説明書は各メーカーのホームページからダウンロードで入手ができます。

取扱説明書にはエラー表示の見方や、対応方法が記載されています。
浴槽の排水栓の確認やリセット操作等で直るケースもありますので、ご確認ください。
また、給湯器本体ではなく、ガスメーターに原因がある場合があります。
(ガスメーターは震度5以上の地震を感知したときに自動でガスを遮断する機能が備わっています。お湯が出ないだけでなく、他のガス機器も使えないようでしたら、ガスが遮断されている場合がありますので、その場合はガスメーターの復帰をお試しください。ガスメーターの復帰方法はガス会社のホームページをご確認いただくか、ガス会社へお問合せをお願いします。)

給湯器の使用年数をチェック!

今お使いの給湯器は何年お使いでしょうか?
「給湯器が故障!修理と交換どっちがお得?」にも詳しくご説明しておりますが、給湯器寿命は約10年程度と言われています。
給湯器メーカーも製造終了後10年間は修理のための部品を保持していますが、それ以降は在庫がなくなってしまったら供給終了となり、修理も不可能となってしまいます。
そこで、現在の給湯器が製造終了から何年経っているか?を調べてみましょう。
(参考記事:給湯器が故障!修理と交換どっちがお得?

☆各メーカーの製造終了年月日や部品供給終了を調べる方法

・ノーリツ
「製品データベース」
・パーパス
「部品供給期間終了製品一覧」
・東京ガス
「検索・ダウンロードサービス」
(※販売開始年月のみ確認可能です。目安にしてください)
・リンナイ
検索システムがありません。ホームページからお問合せできます。

修理可能な場合でも3000円~8000円の「出張点検料」がかかります。その上、「技術代」「部品代」もかかってしまいます。
10年以上使用している給湯器であれば、故障を繰り返すことも考えられますので、修理と交換、どちらがお得なのかよく考えてみてください。

ご自宅にあった給湯器を知るためのチェックポイント

給湯器交換となった場合、ご自宅・ご家庭にあった給湯器を改めて考えてみましょう。
給湯器を選ぶポイントを以下にまとめてみました。
給湯器の種類・タイプを知ることで、費用面での比較もでき、スムーズに交換工事の依頼を進めることができます。

今お使いの給湯器の基本機能 をチェック!

お使いの給湯器には「おいだき」機能はついていますか?
ついている場合は「ふろ給湯器」、ついていない場合は「給湯専用器」です。
「給湯専用器」はお湯を作る機能のみ備えた給湯器です。
また、温水式暖房器具(ガス温水式床暖房等)をお使いの場合は「給湯暖房熱源機」が設置されています。
こちらの熱源機にも給湯ができる「給湯暖房熱源機」とお風呂の湯張り、おいだきが可能な「温水暖房付湯路給湯器」、暖房専用の「暖房専用器」があります。
冬でもエアコン等を使用して、床暖房を利用していない場合は、「ふろ給湯器」または「給湯専用器」にチェンジして費用を抑えることもできます。
修理、交換にかかる費用も、それぞれのタイプで大きく変わってきますので、業者に依頼する前に、タイプをしっかりと確認しておく必要があります。
(参考記事:給湯器の種類を知ろう

エコジョーズかどうかチェック!

エコジョーズ マーク

お使いの給湯器が2002年以降に製造、設置された給湯器で上記のマークが添付されていたら、エコジョーズ製品です 。
エコジョーズとは、従来品の給湯器で加熱する際に捨てていた余分な熱を再利用し、効率よくお湯を沸かす技術を導入した給湯器です。

マークがない製品は省エネタイプではなく、従来品と呼ばれています。
たくさんお湯を使うご家庭は、その分ガスの消費量も多くなりますので、エコジョーズに変えてガス代を抑える事ができます。
従来品とエコジョーズでは費用が大きく違います。
給湯器価格ランキングでぜひ費用の比較してください。
(参考記事:エコジョーズのメリット・デメリット

号数(給湯能力)をチェック!

「号数」とは給湯器のお湯を作る能力を示しています。
家庭用給湯器は16号・20号・24号の3種類が一般的です。数字が大きいほど、同時に多くのお湯を作ることができます。

給湯器の能力(号数)

こんなことはありませんか?
ご家族がお風呂に入っている時に、台所で洗い物をしていると、急にお湯の出が悪くなってしまう・・・。
その場合は、お湯の需要に対して給湯器の能力が追い付いていないという事になります。同時に作れるお湯の量を多くするためには号数をアップさせる事で解決します。
反対に、ライフステージが変化し同居のご家族の人数が少なくなったという場合は、給湯器の号数を落として、交換の際の費用を抑えることもできます。

「オート」または「フルオート」かチェック!

「ふろ給湯器」には「オート」または「フルオート」の2種類があります。どちらもスイッチ1つで「お湯張り」「設定温度まで自動保温」が可能ですが、違いは「たし湯」にあります。

「オート」⇒お湯が少なくなった場合、リモコン操作による「手動」で設定水位までたし湯を行う。
「フルオート」⇒お湯が少なくなったのを感知して、「自動」で設定水位までたし湯を行う。

もちろん本体価格も大きく違います。
「オート」と「フルオート」では同じ号数で比較すると、定価で5万前後、各業者の価格でも1万5000円から3万以上の価格差があります。
ご家庭にあった給湯器の機能として「フルオート」が最適かどうか考えてみてください。
(参考記事:フルオート・オート機能の違い

「壁掛タイプ(PS設置タイプ)」か「据置タイプ」かチェック!

給湯器にはその設置場所でタイプが異なります。
多くの場合、給湯器は外に設置されています。
戸建住宅の場合は、外壁に掛けるように設置されている「壁掛タイプ」と、地面に置かれている「据置タイプ」の2種類があります。
マンション、アパートの集合住宅の場合はベランダや廊下の壁面に設置されている「壁掛タイプ」か、壁面に埋め込まれている、または壁面の扉の中(パイプスペースなど)に設置されている給湯器は「PSタイプ」と呼ばれています。

集合住宅の「PSタイプ」の場合は選べませんが、戸建住宅の場合は「据置タイプ」⇒「壁掛タイプ」、「壁掛タイプ」⇒「据置タイプ」に変更することができます。
では、設置タイプの変更のメリットとはなんでしょう。
「据置タイプ」⇒「壁掛タイプ」のメリットは、ずばり価格です。壁掛タイプの方が2万前後安いケースがあります。
「壁掛タイプ」⇒「据置タイプ」のメリットは振動による騒音の減少です。
外壁へ取り付けられた給湯器の振動が、壁を伝わって、室内でも聞こえる場合があります。
お部屋によっては気になる事もありますので、その場合は据置タイプへの変更も視野にいれてもよいでしょう。
注意点としては、据置タイプを設置した場合、設置場所移動の追加工事費用が必要な場合もありますので、詳しく業者に確認してみてください。
(参考記事:給湯器の設置場所を確認しておこう

【まとめ】ご自宅、ご家庭にあった給湯器が分かったら価格をチェック!

ここまでで、

  • 給湯器が「修理」で大丈夫か、また「交換」は必要なのか
  • 「交換」の場合、給湯器の基本性能、エコ対応、給湯能力(号数)、たし湯機能について(オート・フルオート)、設置タイプなど、ご自宅、ご家族にあった給湯器はどんなものか

が、イメージできているのではないでしょうか。

給湯器価格ランキングでは、給湯器の性能、タイプごとに本体価格の比較ができます。
交換したい給湯器はどれくらいの価格なのか、ぜひチェックしてみてください!

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